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【こども家庭庁】発達障害の早期支援につながるか?専門医の派遣相談について

発達障害児・家族への専門医の出張相談とは

文部科学省が2023年に行った調査によると、全国の通常学級に通う公立の小中高生約75,000人のうち、発達障害の可能性があった小中学生は8.8%という結果に。100人中8人が発達障害の可能性があることになり、発達障害を持つお子さんの増加を受けて、こども家庭庁は専門医の出張相談に乗り出す見込みです。

政府関係者からの話によると、各地の拠点病院から専門医らを保健所などに月に1回程度派遣し、発達障害の疑いがあるお子さんや保護者様の相談に対応するとのこと。緊急性が高いケースについては紹介状を作成して医療機関への早期受診を促し、低い場合は保護者様に家庭などでのお子さんへの接し方のアドバイスを行っていくとのことです。

こども家庭庁が専門医の出張相談に乗り出した背景には、専門医が全国的に不足しており、発達障害の疑いがあっても受診までに時間がかかって適切な支援を受けられないお子さんの多さが関係しています。

参照元:読売新聞オンライン「100人中8人もいる発達障害児、専門医が出張相談…欠かせない早期支援を拡充へ」 https://www.yomiuri.co.jp/medical/20231104-OYT1T50132/

発達障害はどこに相談できる?

市区町村の保健センター

各市区町村に設置されている保健センターでは、発達障害に関する相談を常時受け付けています。保健センターは子育て支援や乳幼児健診を行っている施設で、発達障害の疑いがあるお子さんの相談についても専門知識を持った職員が対応。成人や高校生の発達に関する相談もでき、必要に応じて専門機関を紹介してもらえるほか、療育の手続き方法も詳しく教えてもらえます。

子育て支援センター

子育て支援センターは主に乳幼児のお子さんとその保護者様が交流を深める場で、地域の自治体が運営しています。子育てをしている家庭への支援活動を行っており、発達障害を含む育児に関する不安に総合的に対応してもらえる施設です。地域子育て支援拠点事業の1つで、地域の子育て支援を活性化することで子育てに関する不安などを解消し、お子さんの健やかな成長をサポートしています。

自治体によっては、子ども家庭センターや子ども家庭支援センターなどの施設が子育て支援センターの役割を果たしていることもあります。

児童相談所

児童相談所というと虐待相談や保健相談を受け付けている施設というイメージがありますが、発達障害についての相談にも対応しています。児童福祉司や児童心理司といったこどもの成長や発達に関する専門的な知識を持った職員が在籍しているため、お子さんについての気になることや不安に思っていること、お子さんとの関わり方など幅広い相談ができる心強い施設です。

発達障害者支援センター

発達障害を持つお子さんやその家族などからの相談を受け付けている施設で、発達障害に関する知識を持った職員が相談に対応しています。発達障害のお子さんとの関わり方や特性との向き合い方、療育についての詳しい解説や助言を受けることが可能。また、発達障害者支援センターでは専門機関や医療機関との連携の仲介も行っています。

発達障害についてより詳しく相談したい場合は、発達障害者支援センターを利用しましょう。

保育所等訪問支援とは

こども家庭庁が進めようとしている専門医の出張相談に似た支援として、「保育所等訪問支援」というものがあります。

保育所などに通っている、もしくは今後利用する予定のある発達障害児やその他の気になる児童が、保育所などでの集団生活に適応するための専門的な支援を必要とする場合に、訪問支援員が施設を訪問してサポートを行う制度です。訪問支援によって保育所などの安定した利用を促進するのが目的となっています。

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