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発達障害児の早期発見・支援につながる5歳児健診とは

1か月児及び5歳児健康診査支援事業とは

1か月児及び5歳児健康診査支援事業とは、こども家庭庁が令和5年度補正予算で新たに実施する取り組みです。これまでの1か月児健診や5歳児健診は、自費で行っている地域がほとんどでした。そこで1か月児及び5歳児健診に対して国が助成金を出し、公費で実施できるようにしようというのが1か月児及び5歳児健康診査支援事業です。

1か月児及び5歳児健康診査支援事業では、国が健康診査の費用助成と必要な技術的支援を行うことにより、出産後から就学前までの切れ目のない健康診査の実施体制の整備を目的としています。

5歳児健診が重要な理由

言語の理解能力や社会性が高まってくる5歳は、発達障害を見つけやすい重要な時期です。一方で、ほとんどの人が自費で受ける1か月児健診に対し、5歳児健診は実施していない自治体も多く、受ける人が少ないのが現状です。軽度な発達障害だとそれまでの乳幼児健診で発見されないこともあり、5歳頃になってから特性が次第に明らかになってくることもあります。

発達障害の特性が明らかになっていながらも何の対策もせずに小学校に入学した場合、ほかの子との違いに本人が違和感を覚えたり、問題行動をとってしまったりすることも。それにより、周囲から孤立したり、不登校になったり、いじめを受けたりといった二次的な問題が発生する可能性もあります。

5歳児健診で発達障害を早期発見できれば、就学前に支援や指導を受けられるので、お子さんや保護者様が安心して就学を迎えられるでしょう。

5歳児の発達の目安

発達の成長には個人差があるのが当たり前なので、もしもお子さんにできないことがあったとしても「これができないのはおかしい」と心配しすぎたり神経質になったりする必要はありません。あくまでも目安として考え、お子さんの発達を伸ばすヒントとしてご確認ください。

会話

5歳頃になると、自分の経験したことや考えなどを文章にして伝えたり、お友だちとなぞなぞやダジャレ、しりとりなどの言葉遊びを楽しんだりできるようになります。

身辺自立

着替えや歯磨き、トイレ、おもちゃの片付けなど身の回りのほとんどのことを一人でもできるようになります。

社会性

相手がどんな気持ちかを想像し、自分の感情をコントロールして欲求を抑えることができるように。また、思いやりの心が育つ時期でもあります。

学習

5歳は知能がめざましく発達する時期で、記憶力や論理的な能力が向上することにより、図形や位置、ものや数の大小、曜日や時間、話の内容などを理解して記憶できるようにもなります。また、複雑な指示の内容を理解して従うことも徐々にできるようになる頃です。

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